本記事は音MAD Advent Calendar 2024の記事となります。
知見、ノウハウ、ハック、様々な知を得られる本企画ですが、あんまりお出しできる知ってないなあと思ったので多少は音MAD制作に使えそうな『お絵かきを始める準備』の話をしようと思います。
覚悟ッ
はじめに
簡単に自己紹介しますと、音MADのために絵を描き始めてだいたいお絵かき歴1年半、音MAD歴は6年弱くらいです(2024年12月現在)
まず「こまりって前もお絵かきの記事出してなかったっけ?」と思った方は、ありがとうございます。出してます。
今回はこの記事で述べた実践をより紐解いていきます。(↑の記事を読んでなくても問題ありません)(note引用するならnoteで書いたほうがよくね?←なんとなくはてブって気分なのではてブです。2年前のアドカレもはてブだったしね)
準備
導入っていうか本題です。
自分の経験から紹介するものですが必ずしも必要というわけではないですね。
加えて、PCを使うことを前提としています。
スマホとかタブレットのことは、すまん!
ツール、周辺機器類
・適当なマウス
絵も描かねーのにペンタブなんか持ってるわけねーだろ!というのはご尤もです。
それでもマウスは持ってると思うのでマジでよほどの不良品じゃなきゃ何でも良いと思います。マウスで絵描けますよ!ただいずれはペンに持ち替えることも念頭に置いておいたほうが良いと思います(肌に合えばそのままマウスでもOK)
可能であれば無線マウスかつ詳細にコンフィグ弄れるやつがいいです。カーソル速度であったりホイールの感度であったりは好みがあるので。
・Wacom Cintiq 16
ペンタブです。こまりの場合はお絵描きを始めて5ヶ月目に購入しました。
この時点でもう絵はやめないだろうなという決意と確信があったので。
ペンタブについてはよくわかりません。可能な限り大きいやつを買えばいいと思います。詳しい人に聞いて下さい。
余談ですが世界樹の迷宮をやるときに捗ります。
買い切りで使えるペイントソフトです。基本的な機能は揃っており、描き味は唯一無二と言われています(が、こまりはこれしか使ってないので正直よくわかりません)
絵を描く以前からコラ画像用に使っており、切り抜きのツールとしても優れています。こまりが音MADに使用する切り抜きのほとんどはこいつから出来ています。
買い切りで使えるペイントソフトです。アップグレード版はサブスクになるみたいですがこまりは使っていません。
多機能!fbxファイルが読み込めたりグラデーションマップが使えたりユーザーが多いので人に聞きやすいなど特に理由がなければクリスタを使ったほうが良いと思います。
あると嬉しいもの
ペンタブに替える場合買ったほうが良い周辺のアイテムとして
・二本指グローブ
素手を液晶に触れさせないための手袋
・スタンド
ノートPC用のやつでいいと思います。液タブだと足がついてたりするんですが、結構しょぼくて角度も付かないのでスタンド買ったほうが良いです。姿勢も良くなります。
悪い姿勢で絵を描かないでください。
腰やって手術した友人も、ずっと肩痛がってる友人も、かくいう俺も、みんな後悔してます。当たり前だけど動画作るときも正しい姿勢でね。
・机
こまりはローテーブルで作業してたんですが、姿勢悪くなるんで普通に足の長いテーブル買ったほうが良いです。
リファレンス管理
有料ファイル管理ツールです(無料体験あり)。インストールするとブラウザ上でファイルをドラッグしたときオーバーレイが出てきて即保存できたりと超便利です。
ソフト自体の機能としても画像にタグ付けをしたり、画像内で使用されている色をパレットで表示して近似したファイルを探してくれたりと非常にありがたい機能がそろっています。
ちなみに画像に限らず音声ファイルなども管理でき、マウスオーバーで音声を再生できたりするので音MAD制作にも有用です。超おすすめ!
・𝕏
SNSです。好みの絵を見つけたらいいねしまくっておすすめタイムラインを教育、芋づる式に出てくる絵師のアカウントを片っ端からリストに追加して更に絵をいいねしまくってください。リファレンスのソースとしては一番利用しています。
・pixiv
イラスト投稿サイトです。本サイトも好みの絵にブックマークを付けまくっているとトップページのおすすめが教育されるのでそれでリファレンスを集めます。
→保存すんの面倒くせぇよ!
→ブラウザの拡張機能使ってください。Powerful Pixiv Downloaderっていうのがおすすめです。ユーザー単位でファイル保存してくれるのと命名規則とかも決められるので管理したがりに最適です。収集が終わったらEagleなどに保存して管理してください。
→めっちゃ説明文中華だけど大丈夫?
→分からん 自己責任で
・Pinterest(リファレンス収集)
ビジュアル素材が乱雑に投下されてるサイトです。大漁のリファレンスから集めたいものを乱雑に抽出できます。
ただし、一次ソースとして投稿されてるものはほぼ無く、基本無断転載で成り立っているモノだと思っています
ここを利用する必要があるということは決して無いので無理に使う必要はありません。
友人
描いた絵はどんどん公開したほうがよく、公開に際してフィードバックを受け取れたほうが良いです。でもいきなり知らん人の絵を見てくれる人なんていないし、まして目に入ったとて感想をくれる人なんて稀有です。そこで友人!友人に見せて感想をもらってください。感想を得られたらありがとうと伝えてください。あとは喜びと悔しさを糧にしてください。
→友人がいない人は?
→俺に見せりゃいいだろ
→お前のアドバイス貰うの?w
→キッ……キイ~~~~ッ!!!!殺しちゃうッ
描く
さて準備が出来たら早速描いていこう!↑に描いたもんすぐ用意できるわけねえだろ!と思ったあなたへ……別にマウスとWindows標準のペイントでいいですよ。ブラウザで描ける絵チャのキャンバスでもいい。色とか塗らなくていいよ。線画もぐちゃぐちゃでOK!とにかく描く準備が出来たら描きましょうよ!
下手くそな絵を描きましょうよ!あとから見返して下手すぎて恥ずかしくなる絵を描こうって言ってんの
ここがかなり難関で、地道な努力が必要なことは恐らく皆さん理解できると思います。ただ、理解できても行動に移すのが大変ですよね。大丈夫です。ヘッタクソな絵は最悪あとで消せばいいですよ!
もう大丈夫ですね。頑張りましょう。
でも先に言っときますが絵は消さないでください。
消してほしく、ないので―――――。
自分の話になりますが、こまりは実際に人間の絵をやるぞと決めて描き始めたとき、まず3Dモデルにポーズを取らせてそれをトレスする形で描き始めました。トレスというとなんだか悪いイメージが湧きますね。その感覚はそれでいいと思います。ここで鍛えたのは線を引くことの楽しさを覚えるというもので、実際整った形をなぞってるので出来上がるのも多少見れるものになるんですね。それトレーニングになんのか?と思われるかもしれないのですが、実際に上達してるかどうかは一旦無視します。上述した通り線を引いて形になっていく過程が楽しいと思えるようになるまでの練習といったほうが適切ですね。じゃあこれ練習でしか使えない技法なのかよと思うかも知れませんが3Dモデルを使ったお絵かきは全然一般的に行われる技法ですので臆せず使えばいいと思います。描き始めなんて何でもOK!!一説によるとムキムキのアンパンマンを描くのがいいらしいです。楽しいし、みんなやったことあるらしいので。(俺も描いたことがある)
ある程度これに慣れてきたらトレスではなく模写をし続けるターンに入ります。これは今でもやってますね。そのまま模写でもいいんですけど、自分の場合はポーズを参考にしつつオリキャラを描き続けていました。ただの模写だとTwitterに放流するのもなんか忍びなかったので…(基本Twitterに絵を上げて褒めてもらいたかったので(承認欲求が強いので(故に"最強"なので)))
オリキャラを用意する、もしくは描いてて楽しいキャラを見つけるってのがかなり重要だったと思います。興味ないキャラに比べてモチベが段違いです。
模写するためには参考の絵が要りますよね?そこでSNSやらpixivやらを使うんですよ。上述した方法で大漁にリファレンスを集めて、見て、描いて、集めて、見て、描いてください!それ模写の絵柄にしかならなくない?と侮るなかれ、どうやら描けばその人の癖が出るらしいです。自分の癖、絵柄、作風が出るまではとにかく描きまくってください。
で、フィードバックを受けてください。勘弁?勘弁はしたことねえな
こまりの場合はヘキの近い人たちにいきなり「俺のこの絵…ちゃんと◯◯に見えるっスかね?」と聞いて回るなど非常に不躾で不気味な行為でした。すいません!
能動的でなくてもいいです。絵を上げ続けて、誰かの感想を受けて「もっとこうしよう」「こっちのほうがいいかな?」「ここは俺の拘りだから口出すんじゃねえよ」などと思ってください。それがお前の絵柄になる(はず)。
・こまりの絵は左向きの顔が多いですね?
うるせぇ、殺したる
こんな感じで生きてもいいよ。
絵の比較
左が最初の絵で、右が現時点で最新のもの。
めちゃくちゃかわいいね。やっぱ俺の絵って最高だ。
自分の絵を最高だと思い続けることも大事なので自分のことは死ぬほど褒めてください。ストイックさを否定するわけではありませんが、苦しみが伴うことを義務だと思ってしまうのは間違ってると思うので。
まとめ
「リファレンス集めて地道に描き続けよう」ってことしか言ってねえぞ、大丈夫か
でも結局それしかないんだと思います。その一助になればいいと思ってこの記事を書いてますし。
まとめると
・描き始めはなんでもいい、とりあえず線を引いてみる
・参考にするための材料は多いほど良い
・フィードバックを受けて改善
・自分を褒めまくる
え当たり前のことしか言ってない、大丈夫かな本当に
一応音MADに絡めておくか。
これを読んでる方はほとんど音MAD周辺の人たちかと思います。(そうでない人は、ありがとうね)
音MADって答えの出ない混沌としたジャンルじゃないですか。宇宙なんて形容されたりしますね。自分は絵に手を出してこれもまた宇宙だなあと感じています。陳腐な比喩だとお思いかと。ただ、恐らくなにかを生み出す行いって技法も出力も自由自在なんですよね。使える武器は使えばいいし、思想を乗せるも乗せないも自由で。持ってるのに使わないのも自由ですがもったいないじゃないですか。AviutlやAEで培ったエフェクトの応用は絵の仕上げにも使えます。ペイントソフトは素材の補完にも使えますし、当然描いた絵を動画に使用することも、いずれ一次創作に手を出すための助けになるかもしれません。
ただ、こんだけ言っておいて何らかのメリットに絡める必要もないと思っています。
描きたいから描くだけだし、動画作りたいから動画作ってるだけって人は少なくない(むしろ多い)というのが自分の認識です。
今回自分が伝えたかったのは楽しさを獲得するための準備ですね。できることが増えるのは楽しいです。皆様の楽しいことを増やすためのヒントになれば幸いです。
そんな感じかな
じゃ!